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中古車の売買に思い出して頂きたいこと

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2021.10.13

TMSサービス部  ZHAN Sishi(詹 思詩)

大学院の授業で、情報の非対称性による逆選択という社会現象について勉強しました。
今回は皆様に中古車売買の例を用いて、この社会現象を紹介させていただきたいと思います。

中古車を買う際には、信頼できる中古車屋さんを探すことが大切です。
しかし、合理的な消費者は、情報の非対称性により、中古車業者が余分な利益を得ずに中古車を販売することはあり得ないことをよく知っています。
そのため、中古車業者が提示する価格には利益の一部が含まれていると考えています。

ここで、二社の中古車業者がいたとします。
一社は、誠実な中古車業者で、50万円の中古車を60万円で消費者に提供するように価格設定をしています。
もう一社は誠実でない中古車業者で、30万円の中古車を60万円で消費者に提供するように価格設定をしています。

ところが消費者は、その中古車が元々いくらだったのかを知りません。
そして、先に述べたように、合理的な消費者は、中古車業者が提示する価格には、すでに彼らが得たい利益が含まれているという先入観があるため、交渉して安くしてもらいたいと思い、本来60万のところを55万に値引きできないかと中古車業者と交渉しました。

この例からわかることは、交渉が成功した場合、誠実な中古車業者は5万円の利益しか得られず、不誠実な中古車業者はそれでも25万円の利益を得ることができてしまうということです。

この例はやや極端かもしれません。
しかし、これはとても一般的な社会現象です。
私たちの合理性や警戒心が、かえって誠実な中古車業者を追い出してしまい、最終的にこの社会で生き残ってしまうのは不誠実な中古車業者であり、私たちが望んでいない状況になってしまうのです。

この現象は、まさに情報の非対称性によって引き起こされてしまうのです。

弊社はグローバル資金管理ソリューションを行っております。
お客様の状況に合わせて、グループ全体を一元管理できる財務体制を構築し、
全てのグループ会社の状況を正しく把握し、情報の非対称性を最小限に減らして、グループ全体の資金を効率的に管理することを支援しています。

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