コラム

そこは眼じゃないよ

管理部 東海林 千鶴

うちの夫が飲酒の習慣を断ち、もう1年以上が経ちました。
習慣とは不思議なもので、一度やめてしまえば、毎日のように夕食後に飲んでいたハイボールも、いまの夫にとってはもはや無価値の物質です。
やめた時点で瓶に半分ほどのこっていたウイスキーも、もうだいぶまえに流しにトクトク流して捨ててしまいました。
普段飲まないだけでなく、バーベキューでも飲まなかったし、お正月の親戚の集まりでも飲まなかったので、やっぱりこれは、飲酒自体がもはや夫にとって無価値の存在なのでしょう。

思い返せば、10年以上前に夫は同じように、喫煙の習慣も断ったのでした。
一日二箱くらい吸っていたタバコを、ある日パタッとやめました。
二箱(40本)といえば、1日に起床しているのが18時間として平均して30分に1本以上のペースです。
それを毎日毎日スパスパやっていたのに、自分がやめたら、なんとなく喫煙者を目の敵にしている様子すらあります。
あんなもん吸っているやつは、とよく言っています。
電車で隣に喫煙者が立っていてタバコ臭くてうざかった、ともよく言っています。
やめてしまえば、タバコもやっぱり無価値の存在のようです。

1週間ほど前、母が、子供たちのためにと庭で捕まえた3匹のアゲハチョウの幼虫を持ってきてくれました。
飼ってみるとわかりますが、ほかのイモムシやケムシの類と異なり、なぜかアゲハチョウの幼虫はかわいいです。
葉っぱをすごい勢いでもぐもぐかじり、まっくろでカラカラの、あまり不快感のないフンをいっぱい出して、みるみるうちに大きくなっていきます。
夫は、「鳥のフンに擬態しているから」と言っていました(真偽不明)が、最初は黒くてザラザラした見た目の姿だったのが、あっという間に緑のコロコロしたイモムシになりました。
夫は、以前から飼育中のアリの餌にしてしまおうかとも考えていたようですが、ちょっとそれはかわいそうだと思うくらいアゲハチョウの幼虫はかわいいです。
これからさなぎになるのが楽しみだし、できれば羽化するところも見てみたい・・。
自粛生活の楽しみが一つ増えました。

ところで調べてみると、アゲハチョウの幼虫は、さなぎになる直前、体内の不純物を全てフンとして出し尽くすとのこと。
考えてみれば、あのイモムシの姿から大きな羽を広げた蝶の姿に変わる過程で、さなぎのなかでいったん溶けてドロドロになってしまうとのことなので、不純物が混じるとやはりいろいろと具合が悪いのでしょう。

うん・・。わかるわかる・・。よくわかります・・。
・・おや・・?もしかして、うちの夫も・・?不純物を・・?
アルコールやニコチンを拒絶することで、体内から不純物を・・?

いや、そんなわけはないですね(笑)。
だって人間とアゲハチョウは違いますから(笑)。

ちなみに最近うちの夫が取り組んでいるのは、通勤という習慣を断つことだそうです。
夫の職場ではコロナ騒動の以前からテレワークが試験的に導入されていたのですが、コロナ以降、職場の雰囲気が一気にテレワークに傾いたそうです。
本人も業務の予定を一生懸命調整して、通勤が最小限になるように努めています。
喫煙の習慣を断ち、飲酒の習慣を断った夫が、通勤という習慣までも断った時、蝶になるか蛾になるか・・。
フランス人でない私はちょっぴり気にかかります・・。

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