コラム

知識の網

営業部1課 マカリー 幸笑 ハナ

幼少期から本を読むのが大好きで、中でも一人特に影響を受けた作家さんがいます
ドイツで活動されている、多和田葉子先生です。
大学卒業後、ドイツに移住し現在では日本語、ドイツ語と、二つの言語で小説や詩集を書いたり翻訳したり、エッセイ集なども書かれています。
大学の課題として、多和田先生の『容疑者の夜行列車』を読んでからというもの、作品の中に鏤められている「ことば」そのものが伝えるメッセージに惹かれ、小説はもちろん、エッセイや詩集も読み漁っていました。

多和田先生の作品の特徴として、「外国語」を超えた言葉遊びというものがあります。
詩でも、小説でも、日本語でもドイツ語でも、常に一つの単語には複数の言語が裏で絡められており、物語に出てくる人物達も彼らの使う「言語」を意識することにより、アイデンティティを改めて認識していく印象が強いです。
(言語のテーマが強い作品の中でのオススメは『アルファベットの傷口』(改題:『文字移植』)、『容疑者の夜行列車』、『ペルソナ』(『犬婿入り』収録)の三作品です。)
これは、多和田先生のエッセイ、『エクソフォニー 母語の外へ出る旅』でも書かれているように、「一つの言語」は一つにあらず、複数がお互いに絡み合い、網のように繋がりあって複数の言語が「一つ」として、成り立つのではないかという考えを表しているのではないかと、学生の頃の私は感じました。

だいぶ話が言語論に重きが置かれてはいますが、これは言語以外の分野でも言えることではないかと思います。
一つ一つの言語を知識の「分野」として捉えるのならば、複数の言語が「一つ」となれるように、複数の知識も重なり合って、「一つ」となれるのではないでしょうか
言語であろうと、専門分野であろうと、人であろうと、この考えをもとにしますと、いずれも独立しているものではなく、お互いに繋ぎあって影響しあうものだと、学生の頃はいたく感動したものです。

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