コラム

天空の座標

CFOオフィス事業部 アウトソーシングサービス2部 1課 阿部 佑輝

朝暾天に冲し、窮まり至りて中天。
やがて没して、夜は星欄干。

この世界に天と地が分かれた悠遠の昔から厳乎として易わらぬ自然界の運用法則である。
人間は空を懼れた。
星空は寂として声なしと雖も人間に多くを教える。
天空は智慧の出発点であった。

たとえば中国を筆頭として古い文明においては、天文学は占筮と密接不可離にして、鴻業の方途を決し、王師の征途を拓いた。
天体を観測するからには各々の文明圏に何かしらの機器は存在していたようである。

しかし、それらの機具の進歩発展は相当に時代を経てからのものであって、その一大画期を成したのは、漸く15世紀から18世紀にかけての時期である。
それまで、天文の観測機具は、目盛や操法など一部の学者や機械製造者の流儀・流派によるところが大きかったのである。
しかし、ルネサンスの時代に、動もすれば粗い人間の感覚に正確さを付与する道具として科学的な機械を重視したのである。
すなわち、知識に対して観測的・実験的アプローチをするベーコニアニズムの精神である。
かくして、アストロラーベやら六分儀(注1)やらに助けられ、ポルトガル・スペイン・イギリス・オランダの船は夜を日に継いで、波濤万里を越えて大海原を統治した。

以上は、最近渉猟した書物のうちの一冊の内容で、それもそのはじめの1,2ページの内容から想像力を働かせて書いた拙文である。
牽強付会ではあるが、ここで論を収斂せねばならない。

弊社の社会的意義は、お客様が決算業務をアウトソーシングすることによって付加価値の高いコア業務に資本を投入できる度合いを増すことである。
また、経理業務の属人化のリスクを解消するということでもある。
今、上掲の文章を顧みるとき、属人化(上例の占星師や一部の学者)が解消されて、より客観的なものが共有されるとき、遠大なる機会が開かれることが示唆される。
決算アウトソーシングにもそのような力があるのではないだろうか。
また、無数の星を無数の勘定科目に擬すれば、上例の六分儀はDivaSystemとの同位相を見ることができる。

此処で筆を擱こうと思う。

最後に一句。

月下に
勘定科目並べれば
頼りになるなる
DivaSystem!

それでは、みなさま。おあとがよろしいようで!

注1)六分儀:地平線・水平線と天体との間の角度を測定する器械。これによって、現在地の緯度・経度を知ることができる。

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