コラム

翻訳って何だ

シェアードサービス部 4課  深津 信太郎

私は子供のころから本を読むのが好きでした。
小学生のころはよく図書館に通って本を借りていました。
ランドセルにたくさんの本を詰め込み、重い荷物を背にして家に帰った思い出があります。

高校生になると今はもうなくなってしまった家の近所の本屋さんに向かい、文庫本を一冊買って、2~3日したら読み終えて、また買って読むという習慣を繰り返していました。
ちょうどそんなとき、新潮文庫の海外翻訳本コーナーの棚ごと読了してみようという挑戦(自分の中だけで)を打ち立てて、1年ほどかけて達成しました。
その挑戦のときにアメリカ文学とロシア文学が特に面白いなと感じ、それが翻訳に興味を持ったきっかけとなりました。

翻訳への興味は年を重ねても薄れることはなく、私は英語の翻訳が学べる専門学校へ1年ほど通った経験があります。
翻訳学校ではまず実にさまざまな翻訳があることに驚きました。
文学作品などを翻訳する出版翻訳から、ITやテクニカルな内容の実務翻訳、政治経済といった硬い内容から日本のアニメを紹介するエッセイの翻訳まで、実に幅広い翻訳を学ぶことができました。
翻訳学校ではそれぞれ第一線で活躍されている先生に教えて頂けるのですが、皆さん意識されていたのが「読み手」が情報をどう受け取るかという視点でした。

もちろん異なる言語に訳すときには少なからず情報の取捨選択が発生します。
たとえば、水をコップに移すときにコップの容量が異なれば水があふれたり、逆に水がコップの半分にも満たないなんてことがあります。
その「差」を埋め、「読み手」にどう伝えるかということが翻訳するにあたって、いかに大切かを痛感させられました。
はじめのうちは先生に添削をしてもらっても、赤で直しが入る機会が多かったものの、この視点を意識して翻訳を行うと自然に翻訳のトーンやどこまで翻訳を補って訳すのかなど基準が定まり、わかりやすい翻訳となってくるのが、翻訳しているそばからひしひしと感じることができました。

私がこの体験から学んだことは翻訳とはつまりひとつのコミュニケーションだということです。
異なる言葉を通じて人から人へ情報を伝達することを100%の精度で行うことは難しい。
しかしながら、「読み手」を意識して、その方法をよりよく吟味すれば限りなく100%に近づけることは可能であるということです。

「読み手」のことを考える。
これは翻訳に限らずどんな場面でも大切なことではないでしょうか?
決算業務のアウトソーシングを担っている私たちにも、この姿勢は通じるものがあると感じております。
お客様の視点に立ってよりよい業務の提案までフォローさせて頂く、私たちフィエルテはお客様の視点に寄り添って、きめ細やかなサービスを提供できるように日々取り組んでおります。
ぜひ一度、お気軽にご相談ください。

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