コラム

並ばない博物館

CFOオフィス事業部 アウトソーシングサービス2部2課 神戸 千尋

私の今までの最長記録は1時間30分です。
これが何の記録かと言いますと、美術館で作品を見るまでの待ち時間の記録です。

1時間30分は流石に極端な例ですが、最近はどの美術館や博物館も常に込み合っており、入場まで並んで待ち、中に入ったら人ごみを掻き分けながら作品を見るのが普通の光景になっています。
美術館や博物館めぐりが好きで行っている私でもうんざりする時があります。
ましてや、誰かに誘われて来た人や、親に連れてこられた子どもにとっては更にうんざりする場所になってしまっているのではないでしょうか。

そんな方にお勧めしたいのが、『野外博物館』です。
野外博物館は、歴史的な建築物が集められた野外体験型の博物館で、実際に建物の中に入って当時の暮らしを体感することが出来るので、子どもから大人まで誰でも楽しめます。
国内で有名なのは愛知県の『明治村』や『リトルワールド』ですが、野外博物館は首都圏内にもいくつかあります。
中でも小金井市にある「江戸東京たてもの園」は、様々な時代・形式の建物が広く集められており、初めて野外博物館に行く方にもおススメです。

野外博物館の楽しみ方のひとつとして、園内のボランティアガイドの方に声をかけると、その建物の特徴や歴史を詳しく教えてくれます。
「雪や雨の多い地域の家は屋根を二つに分け、家の真ん中に太い雨どいを通すことで屋根にかかる負担を減らしている」といった、普通に見ているだけでは気づかないその家の意図を教えて貰ってから建物を見ると、家を建てた人やその家に住んでいた人達の工夫と発想に感心します。

家は通常、環境・住む人の生活・職業に沿った『賢い形』に作られています。
しかし以前、野外博物館でちょっと残念な家に出会いました。
有名な建築家の方がご夫婦で住むために建てた自宅で、自然光を取り入れた明るく広いリビング、立派な書斎、カッコいい外観など、一見素敵なお宅に見えます。
しかし、ガイドの方含め、その場にいた女性陣からは満場一致で大不評でした。
その家をよく見てみると、毎日開け閉めする扉は大きく重く、奥さんの居場所は日当たりの悪い夫婦共有の寝室しかないという、一緒に住んでいる奥さんに全く配慮されていないつくりになっていたからです。
家は何よりも、そこに住む人の為のものです。誰にとって快適であることが重要かを間違えてしまうと、住んでいる人を不幸にする家が出来上がってしまいます。

これは、会社にも同じことが言えるのではないでしょうか。
長年やっている、一見スマートな処理方法も、誰のために・何の為にやっているかを間違えると最適な処理ではなくなってしまいます。
御社の決算業務は、会社の環境や職種・社員の規模や実態に沿った、『賢い形』になっていますか?
もし少しでも「やりにくい」「もっと快適に決算が行いたい」と感じられているなら、連結決算アウトソーシングのプロである当社まで、是非ご相談ください。

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