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冷蔵庫のビールを4種類x12本に保ちのラベルの向きを揃える

  • トレジャリーマネジメント

2016.08.02

僕の日課は冷蔵庫にあるビールを管理することで、具体的にはビールを4種類x12の合計48本になるように補充し、さらにはそのラベルも正面が手前に来るようにきれいに並べることなんです。

これは私の友人の話です。

彼はほとんどお酒を飲まないのですが奥さまが大のビール好きで、几帳面な彼はそれを支えるべく消費量にあわせ、ビールを在庫から冷蔵庫へ補充し、
さらに暑い季節の前や奥さまのお仕事が忙しい時期になると消費量が増えるので在庫を多めに仕入れたり、新しいビールが発売されたり、出かけた先で新しいビールを見つけると購入してきたりというのを日課にしているのだそうです。

これによりお酒を飲まない彼も、奥様とビールを共通の話題として会話をすることで、一石二鳥なようで、几帳面な彼は”趣味”だと言っていました。

これを聞いた周りの友人の反応は、

「毎日やるなんてマメだね」
「愛あふれているね」
「面倒くさくないの?」
というようなものでしたが、私は不思議と親近感がわきました。

最初はなぜかピンとこなかったのですが、あの対応に似ているからだとその後気が付きました。

それは、ターゲットバランスを設定したグループ内プーリングです。

つまり、グループ内各社(奥さま)での必要な手元資金残高ターゲット(ビールの場合12本)を保有通貨毎(ビール銘柄毎)に設定の上、毎日営業終了時にその金額を超える部分は資金を引き揚げ、不測の分は補充するというものです。
ラベルを揃えるというところは、社内説明用にきちんと体裁の整ったレポートを作成するというところでしょうか。
そして、季節変動を加味した資金繰り予測に応じて外部借入や投資を行い(ビールの購買数を調節し)資金効率の向上(家計の効率化)と、資金関連のリスク管理(在庫切れによる奥様からの失望)をするトレジャリー業務とよく似ていると思いました。

彼の場合は(当たり前ですが)奥様がおひとりなので手動で行っても工数的にも問題ないですが、これがグループ会社規模の冷蔵庫の管理となるととても手動では行えないでしょう。

そんな課題を解決するのがトレジャリーマネジメントシステムを使ったグループ内プーリングです。
銀行システムでもプーリングを行うことはもちろんできるのですが、マルチバンクでプーリングを行おうとすると、銀行のシステムでは実現が難しく、トレジャリーマネジメントシステムが唯一の選択肢となります。

彼にその後の話を聞いてみたところ、

「最近は冷蔵庫内の本数が多いからなのか、徐々に消費量が増えて来て、多い日には3本消費されるので、目に見えるところにたくさんあるとついつい飲んでしまうのかもとおもい、3本x4種類にしようか検討中」

とのことでした。

私には48本が12本になっても、消費量に影響はない気がするのですが、皆様はいかがお考えでしょうか?

ビール消費は一方的に消費するだけなので、リアルタイムで補充できればゼロバランスプーリングでもよいと思ったりしたのですが、補充してからビールが冷えるまでのリードタイムと、奥様がビールを飲む際に必ず帰宅しているわけでもないリスクを考えると、3本づつにしておくのが最適な状況なのかもしれません。

自宅のビール切れリスク回避のためのソリューションは、コンビニのそばに住むくらいしか私は思いつかなかったですが、
冷蔵庫のIT化が進めば、銘柄ごとにターゲットバランスを設定の上最適なロットで、最安のお店から自動配送されてくる日も近いかもしれません。

彼の今後のビール管理がどうなるのか注目してゆきたいと思います。

いかがでしたか?

次回のコラムは

tm5の特徴:「インハウスバンキング」【連載3/6】

を予定しています。

コンサルタント・深山

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