コラム

外部売掛金をシステムで管理したほうがよい10の理由

外部売掛金をシステムで管理したほうがよい10の理由

運転資金管理の観点から外部売掛金の管理を行う重要性は既に認識されていると思いますが、どうしても各社ベースのエクセルベースでの管理になっており、グループ全体での把握が課題になっているということと最近よく伺います。
今回は、なぜグループ全体を横断した外部売掛金管理システムを利用すべきなのかについてまとめてみました。
皆様の財務業務の高度化効率化にお役にたてれば幸いです。

1:会計システムではほしい情報がすべて取れないため
会計はもともと督促のプロセスと債権の記録と現金の受け取りを管理するためのもので、未回収の債権の管理に必要なプロセスチェーンの全体や売上高の合計値や与信リスクや、債権の条件の検討などを行うには
専用の外部売掛金管理システムが必要となります。

2:未回収の債権の管理業務は会計側と営業側の橋渡しとなる業務のため
未回収の債権の管理業務をすることで売上金額の回収可能性と、事業固有のリスクを把握できるようになります。
実際の資金回収を考慮せず、売上サイドのことばかりを考えているとそのうち問題が発生してしまいます。
相手顧客との過去の取引情報から作成した相手顧客に対するグループ内部の信用評価指標を作成することで、その顧客に対する依存度合いや取引規模・見積もり条件等が明らかになります。
さらに、事業から生じるリスクを軽減するためにどの顧客と取引するのがよいのかを検討するのに役立ちます。

3:プロアクティブな外部売掛金管理は手元の余剰運転資金の削減につながるため
外部売掛金管理は運転資金管理の中で最も重要な部分です。なかでも手元の余剰運転資金と資金調達コストの削減は運転資金管理のメインタスクですが、
あくまでもその目的は何が何でもあらゆるコスト(相手会社との手数料や調達コスト等)を削減するためというものではなく、取引先との健全で良好な関係を継続的に築くことにあります。

4:内部の業務効率が向上するため
特にとても複雑で多様な製品及び取引先を持つ企業グループの場合は、新規の投資および取引開始の前に相手先の与信評価を行うことで、業務の効率が格段に向上します。
外部売掛金管理を行うことで首尾一貫した確実な売掛金回収のプロセスが構築可能となります。

5:取引先の不満についての先行指標となるため
受注から入金までのプロセスをカバーするプロアクティブな外部売掛金管理は企業内部の業務効率の向上のみならず、リスク管理の一環である取引先の不満の状況についての先行指標となります。
これは受注から入金までのプロセス全体をカバーしているからこそ可能になっています。

6:昔ながらの外部売掛金管理は会計のためのものでしかないため
グローバルに活動している企業にとって、プロアクティブな外部売掛金管理は経理部ではなく財務部に与えられている役割です。
もちろん運転資金の最適化にあたっては、回収不能になることも考慮に入れる必要があり、その事態が発生してしまうとグループ資金の流動性にすぐさま大きなインパクトを与えることとなるので、財務部に多大なる影響を及ぼします。

7:外部売掛金の早期回収により手元資金が増えるため
支払いサイトの最適化を行うと、資金調達の必要額や資金の流動性にダイレクトにインパクトをもたらし、未回収の売掛金は資金流動性計画および資金予測に重要なインパクトを与える可能性があります。
そのため財務担当者には質のよい外部売掛金管理システムが必要不可欠です。

8:取引先への与信額の割当は重要なキーポイントであり、信用リスクの管理は財務部の役割であるため
取引先への与信額の割当とその継続的なモニタリングは財務部の役割ですが、それだけではなく、将来の資金予測との整合性を取るのも重要な役割です。
システムで自動生成されるワーニングレポートを使うことで与信額と信用リスクの効率的かつ効果的な管理が可能になり、取引先の信用力の低下の兆候を見つけることも同時に可能になります。

9:リスクマネージメントにおいて売掛金管理が重要であるため
リスクマネージメントにおいてはプロアクティブな外部売掛金管理が重要なものとなりますが、営業販売部隊側の持っている情報とうまく連携されて初めて効果が発揮されるものです。
金融市場に関する資金調達条件などの情報を熟知していない財務部以外の部署では、与信限度額、支払サイト、ディスカウント条件などを正確に見積もることは不可能です。

10:最近ではトレジャリーマネジメントシステム(TMS)とERPシステムの連携が容易になってきたため
会計をバックボーンとするERPシステムの弱点としては企業全体の情報がめったにそろっていないことです。
グループ全社ベースの各種分析には、グループの共通プラットフォーム上にシンプルなインターフェイスを通じでデータが集約されていることが不可欠です。
その点、TMSは長年にわたり標準的にERPシステムから顧客情報や売掛金情報などをインポートして連携してきており、TMS上には財務部での分析に必要な一切の情報が集約されているため、最適な意思決定に有用な情報が提供可能です。

いかがでしたでしょうか?
次回のコラムは

関係者全員がトレジャリーシステムにアクセスできる5つのメリット

を予定しています。

コンサルタント・深山

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