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トレジャリー業務になくてはならない9つのこと

  • トレジャリーマネジメント

2016.05.31

お客様との商談の中で、トレジャリー業務を行う際に効率化を図りたいポイントについて、いろいろな話題があがります。
個別具体的な内容についてはこの場でお伝えすることは難しいのですが、その中でもよくある改善したいポイントおよびトレジャリー業務でなくてはならないことを9つにまとめてみました。
システム検討時の参考にしていただければ幸いです。

1:複数銀行を跨ぐ支払承認の一元化
各銀行のCMSにアクセスしそれぞれの銀行によってポリシーの異なるパスワードを使い、場合によっては専用のハードウェアを利用してログオンをしていませんか?
トレジャリーシステム(TMS)を利用すれば、各銀行のキャッシュマネジメントシステム(CMS)を利用する必要は無くなります。
つまり、最新のTMSでは国や地域を跨いだ各銀行とのネットワーク接続が可能でこれによりTMSの画面のみで支払の承認フローを回すことが可能となり、いたってシンプルなものとなります。
これにより、使い勝手がよいうえに、グループ全体での支払プロセスに関してのセキュリティコンプライアンスの強化が実現されます。

2:データ入力の二度手間の回避
トレジャリー業務をしていると様々なツールを利用することがあります。ツールは業務負荷を改善するために採用されているのですが、同じデータを別のツールに登録するなどの二度手間、三度手間が発生し、かえって非効率が発生したり、繰返し業務を余儀なくされることがあります。
データ入力の二度手間がなく、一度システムに登録されたデータはそのシステムの別の箇所でも再度利用が可能なものがよいシステムといえます。

3:メールや紙ベースの煩雑な申請および確認業務からの解放
本社は頻繁に子会社への貸付や、子会社の代理で取引を行いますが、これらの申請および確認などは通常メールや郵便で行われるためその管理自体がとても煩雑になります。
TMSを利用すればTMS内で当該業務フローの状況及び履歴を一元管理することができ、無駄で複雑かつ時代遅れの業務から開放されます。また、その結果ネッティングや支払代行といったより効果の高い取り組みを行うための基礎ともなります。

4:グループ全体の日次ベースの財務状況の把握
正確な意思決定やマネジメントには財務状況の情報は欠かせません。親会社だけではなく子会社含む関係者全員が各社の財務状況を確認できなければ、投資および資金調達に際して効果的な意思決定はできません。
一度リアルタイムかつグループ全体の財務状況の情報を手に入れると、それがない状況は考えられなくなります。

5:トレジャリー業務に特化した専用システム
大企業を中心に、ERPシステムに代表される統合されたシステムの有用性が理解されつつありますが、特殊で重要な業務に対しては専用のシステムが利用されます。資金管理・リスク管理・ネッティング等をカバーするTMSはトレジャリー業務に必要なデータを扱えるのはもちろんのこと、関連する会計処理についても効率化します。
銀行との情報連携をもっとも高度化しようとする場合にはTMSを利用することが一番有効な方法になります。

6:グループ内債権債務の確実な実行
グループ内取引においては未照合の債権債務があると一部の会社にとっては不公平な借換えとなるうえに、最終的にはグループ全体の問題にも発展します。
支払をしなかった会社が利益を享受する一方で支払いを受けなかった側は予定外の追加手数料などが発生してしまいます。
利息の問題のみならず、通貨リスクの管理が複雑になるなどの問題も発生します。
グループ全体を網羅した照合機能を持つシンプルなネッティングシステムが実現されているTMSを利用することでこのような諸問題から解放され、本来時間を割くべき問題へ集中することができるようになります。

7:エクセルスプレッドシート
トレジャリー業務をする際にエクセルスプレッドシートを全く使わないということは通常あり得ません。また、エクセルスプレッドシートはデータベースを利用した処理プロセスを代替するというものでもありません。
例えば、個人的な分析や評価等の特定の業務においては明らかに効率的で安全な場合もあります。エクセルスプレッドシートはTMSを利用する場合でも補完的なツールとしてなくてはならないものです。

8:効果的なグループ間でのネッティングプロセス
グループ内の取引について各社間の期限・合計金額・未決済残高等について認識の不一致が無かったらどれだけ効率が上がるでしょうか。
効果的なグループ間でのネッティング機能を利用すれば、その時間を別の業務に充てることが可能です。

9:モバイル機器でのトレジャリーシステムの利用
「オフィス内だけでシステムが使えれば十分でモバイルでの利用は必要ないのでは?」とピンと来ていないかもしれません。
携帯電話が出始めた際には、「家の固定電話で十分」と考えていた人が多かったのですが、今となっては「家の固定電話を持ち続ける理由が見当たらない」という人が増えてきています。
既に多くの人がモバイル機器を使い、いつでもどこでもTMSを利用しています。

いかがでしたでしょうか?
次回のコラムは

外部売掛金をシステムで管理したほうがよい10の理由

を予定しています。

コンサルタント・深山

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