2016.05.09
トレジャリー業務の改革はどこから着手するのがよいでしょうか?
この質問もお客様とディスカッションの際によくある質問です。
何はともあれ、まず置かれているビジネス環境に合わせたトレジャリーの戦略目標を決定する必要があります。
戦略目標を基にトレジャリー業務で達成すべき事項と紐ついたシステム要求を定義する必要があります。その達成すべき事項によって最適なシステムが異なるためです。
次に、今現在および将来のグループ全体の業務の複雑さを理解する必要があります。
その実施に当たっては、腕利きのコンサルタントや、以前対応したことのある経験者でないと難しいと考えるかもしれません。しかしながらグループのために何をすべきなのか、何がグループのためによいことなのかを一番よくわかっているのはお客様自身です。私たちは今まで数々のソリューションの導入の話を伺ってきましたが、その大半はコンサルタントの経験則によって構築された国や会社をまたいだ複雑な構造のシステムとなってしまっていました。このような国や会社をまたいだ複数の複雑なシステム構成で業務が回るでしょうか?私たちはトレジャリーシステムを統合することを推奨しています。つまり、トレジャリー業務では複数の別々のシステムを使う必要はありません。システム統合プロジェクトすればよいのです。
次に最良のベンダーを選定するための効果的なRFPプロセスを実施する必要があります。
自社のビジネスを一番よく理解しているのは間違いなくお客様自身なのですが、どのソリューションが最も効果的なのかというところまでは通常理解できていることは稀です。したがって、RFPにおいては細かい機能面の確認をするのではなく、一般的な問題の解決策を確認する必要があります。具体的には、FAXの自動送信機能はWEBベースのシステムには必要のないものですので、「FAXの自動送信機能はありますか?」と聞くのではなく、「どのような方法で各種情報をグループ全体にいきわたらせるのか」というように聞く必要があります。さらに、プロからの評判と一定の実績をもつ長期にわたって付き合えるようなパートナーを選定する必要があります。具体的には支払に関連する機能の導入はシンプルかつ短期間で簡単に行えますというような会社は避けてください。確実に悪夢のようなプロジェクトになってしまいます。なぜなら、支払に関連する機能はどの会社にとっても実現可能で必要なものではありますが、シンプルで簡単なものでは決してないからです。
今ではTMSはもはや高価なものではなくグローバルで活動する企業すべてにとって必須のものであり、TMSを導入することのインパクトとメリットはとてつもなく大きいものです。TMSを利用することで今まで実施してこなかった新しいタスクを検討できる環境を整え、皆様のトレジャリー業務の改革の第一歩を踏み出すお手伝いができればと考えております。
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